50代になると子供も手がかからなくなり、夫婦で過ごす時間も増えてきますが、夫の趣味についていけない!というケースもあるかもしれません。
こうした趣味の違いで熟年離婚なんてことにならないように、今回は、アウトドア派の夫にイライラする!という場合を例に、妻の目線でお話ししましょう。
50代の夫のアウトドア派に困っている
男性は結構、アウトドア派かインドア派に分かれます。アウトドア派の場合、季節を問わず出かけて、キャンプや登山、サイクリングやランニングなど、行動範囲が広くなります。
夫婦そろってアウトドア派であればあまり問題はありませんが、妻があまり好んで出かけたがらない場合、夫の行動について面白くないかもしれません。
夫は自分の趣味を妻が一緒に喜んでくれていると思うと常に一緒に行動しようとしますから、妻も時には「今日は行きたくない」と自分の意見を正直に伝えることが大切です。
よく耳にする妻の意見
では、夫がアウトドア派の場合、妻はそれをどう思っているのでしょうか。特に、妻があまりアウトドアに興味がないケースを見てみましょう。
- ・休みの日には必ず夫に外に連れ出される
- ・キャンプ用品を新調してばかりいる
- ・自分だけ楽しければそれでいいと思っている
- ・アウトドアは嫌いではないけれど疲れるので控えたい
- ・楽しんで家に帰ってくると自分だけ「疲れた」を連発するのでイラっとする
- ・休みになると出かけてしまい家にいない
- ・家事を手伝わずにアウトドアばかり
これを見るだけでも夫としては耳が痛いかもしれませんが、こうした妻の意見を無視していると、結果的に熟年離婚というケースも、実は少なくないのです。
夫婦二人になったときの時間の過ごし方で、老後をどうするか、妻はかなり現実的に考えます。仕事をしているときには「休みの時くらい好きなことを…」と思っていてくれても、定年後も同じことをしてしまうのは黄色信号がともる可能性もあるのです。
妻は50代夫のアウトドア派をどう容認するか?
ただし、50代という年齢はまだ定年ではありませんし、夫は仕事に頑張っている時期です。アウトドアで自分のストレスを解消に役立っている部分も大きいので、妻は自分がアウトドア派でないとしても、夫の休日の過ごし方について、容認するポイントを持っておきましょう。
いくつか挙げてみると、
- 好きなことをしていて仕事に励んでくれればそれでいいと考える
- 自分も好きなことに打ち込む
- アウトドアで楽しんだ後に「疲れた」を聞いても「よく眠れるでしょ」くらいの気持ちで聞き流す
- 家にいないときは好きなことができると考える
- 家事を手伝ってもらおうと考えない
- 外に連れ出そうとすることが続いたときにはその日に予定を組み込む
- アウトドアに熱中するのは元気な証拠だと思う
こういった感じで、常に一緒に楽しむことを当たり前にするのではなく、お互いの時間を楽しむことも重要です。もちろん同じアウトドア派であって、いつも楽しいのであれば問題ありませんし、どんどん一緒に出掛けて楽しむことが夫婦円満の秘訣といってもいいでしょう。
また、夫が自分だけ楽しんでいると思うのは、精神的にもよくありません。私ばかり苦労して大変になっていると思うと、何につけても考え方がマイナスになります。夫が楽しむのなら私も!くらいの割り切った気持ちで、趣味などに打ち込むことがポイントです。
ただし、50代ともなると、健康的な不安も出てくるので、若いころと同じような熱中の仕方はおすすめできません。疲れが回復するスピードも違ってくるので、あまりにも疲れが溜まっているときには、ほどほどにするように一言を添えてもいいかもしれません。
夫に誘われたときにやんわり断るためには、アウトドアの予定が入ると予測できる日に、別の予定を組み込んでしまうことです。カレンダーなどに予定を書き込んでおくと、前から決まっていたことだと夫にもわかってもらえるでしょう。
50代夫のアウトドア派を応援しよう
50代夫のアウトドア派に対してイライラすることも多いかもしれませんが、いっそ応援してしまいましょう。休みのときにやりたいことに熱中し、毎日の仕事に励むことができるのであればそれでいいと思うことが肝要です。
どうやって対応したらいいか難しいという妻のために、ここではこんなときはどうする?といった悩みについてお答えしましょう。
自分も一緒にやってみたいけどできるかどうか心配
妻にアウトドアの趣味がなくても、思い切って一緒に参加してみるのもおすすめです。一緒にやって疲れすぎたらどうしようと心配なら、「自分は初心者だから、それでも楽しめるアウトドアを」とリクエストすれば、夫は一生懸命考えてくれるのではないでしょうか。
また、あらかじめアウトドアについて知識を頭に入れておくのもいいかもしれません。夫の説明がよくわからなくても、それを補ってくれることでしょう。最近では、デイキャンプのような日帰りのキャンプも人気です。
しかも、キャンプ=自炊というイメージもアウトドアを妻があまり好まない一因となっていますから、準備や片付けの手間を省いた「好きなものを買っておいて持ち込む」という方式も多くなっています。
妻の場合、自宅でも家事をしているのに、キャンプでまた同じようなことをするのでは気分転換にもならないという意見も多いので、夫としてはできるだけ妻が自然の中で気分転換ができるような工夫をしてほしいものです。
キャンプを利用して、普段あまり食べたことのないテイクアウトを使ってみるというのもいい考えと言えるでしょう。
キャンプ用品などをすぐに新調されるのは困る
確かにこれは問題でしょう。ただし、夫の小遣いでまかなえているのならそれはお任せしたほうがいいです。使いすぎて小遣いの上乗せを希望されたら、そこは家計を預かる立場としてきっぱりお断りです。
一度妥協してしまうとどんどんそれが重なり、結果として「家庭を顧みない、家計から趣味費用を出すのはおかしい」ということになって、一緒に暮らしていけないということにもなりかねません。
自分が一緒に参加することになった場合は例外ですが、金銭感覚のずれは夫婦関係のずれも生じてしまうので、譲れないことはきちんと伝えたほうが無難です。
やっぱりアウトドアは、夫としたくない
「いろいろ考えてもやっぱりアウトドアは苦手」そういうときには付き合う必要はありません。無理に付き合って楽しくないと思ってしまうと、夫のアウトドア自体を応援することもできなくなります。
50代になると、今後の生活について、共有するところとそうでないところをしっかり分けておくことが大切です。お互いに無理をせず、健康的な生活を続けていくには、ダメなものはダメと意思表示し、かといってそれを否定することはせずに認めるようにしましょう。
50代から定年後にかけては、「お互いのしたいことには干渉しない、興味があれば歩み寄る」という姿勢で生活することが大切です。
相手を否定する、自分ばかりを主張するということが増えてしまうと、お互いを思いやることが減ってしまいます。夫の行動一つ一つに神経質にならずに気持ちを大きく持ちましょう。
そして、自分も好きなことを見つけ、心身ともに健康に生活する、これが50代以降の夫婦のあり方と言えるのではないでしょうか。
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