更年期に関係なく、女性の3人のうちのひとりが慢性的な冷えに悩んでいるといいますが、50代前後の更年期では、下半身は冷たいにもかかわらず、顔だけがほてる「冷えのぼせ」で辛い思いをしている人が多いようです。
実は私も若い時から低体温で寒がりでしたが、更年期にさしかかってから体温が35度台となり、寒さで体が硬直して冬場は肩こりや腰痛に悩まされました。(53歳 主婦)
50代全身悲鳴?冷え・のぼせ・肩こりと腰痛が辛い
男性、女性に関わらず、理想の体温は36.5度くらいと言われていますが、男性に比べて筋肉量が少ない女性は、男性よりも少し低めのようです。
私はもともと体温が低く36度くらいだったのですが、更年期を境に35度台になってしまいました。
当然ながら冷暖房の温度設定も、筋肉質で体温の高い夫と合うわけがなく、それまで2階でダブルベッドで寝ていたのですが、更年期を境に私は1階の和室で寝るようになりました。
そのころから夫は「何が気に入らなくて避けるの?」とか「更年期なんて気の持ちようじゃないの?君と同じくらいの年齢の会社の経理の女性は、バリバリ仕事してるよ」と嫌味を言うようになりました。
実母の認知症と私の脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)
40代後半の更年期の症状がひどくなる前に、実家の母に認知症の症状が出てきました。今後どうするかを話し合うため、3人姉妹の長女である私が中心となって妹たちと相談する機会を持ったり、受け入れ先を探したりしていました。
そのころから、冷えのぼせの症状に肩こりと腰痛が加わり、ある日ついにギックリ腰になってしまいました。以前にもギックリ腰を起こしたことはあるのですが、このときは痛みの上に腰から足にかけてしびれが取れず、病院で診てもらったところ脊柱管狭窄症と診断されました。
更年期症状とは直接関係はないものの、先天的に脊柱管の狭い人が加齢によってより狭くなって痛みやしびれが出るそうです。今後、長時間同じ姿勢はとらないようにと言われました。
更年期に腰椎椎間板ヘルニアや脊椎すべり症などになる人が多いのは、更年期は加齢の始まりともいえ、この時期に若い時と同じように重いものを平気で持ち上げたり、急に体をねじったりすると、腰に不具合が起きることが多いようです。
私はそのころパソコンを使って原稿を書く仕事をしていたので、座って仕事ができなくなりました。
親の介護問題がストレスに
仕事は事情を話し辞めましたが、母のこともあり、妹二人も仕事を持っていたため、私が無理をせざるを得ない状況でした。
幸い父が遺しておいてくれた蓄えで、糖尿病も患っていた母を介護付きの病院で預かってもらうことができましたが、夜の徘徊の恐れがあるため、夜だけ動けないように金具をつけることに同意してほしいといわれました。
この時が一番辛く、私が引き取って世話ができなかったことを何度も悔やみました。夜だけお願いできる付添いさんも見つからず、結局母に痛い思いをさせることになってしまいました。
「すべては私のせい」「母は私を恨んでいる」「妹たちは、ふがいない姉と思っている」と考えてしまい、夜も眠れなくなりました。夫に相談しても「ボケてるから本人は気にしてないよ」と、あっさり言ってのけました。
実母を見ていると、自分の末路を見ているようで言いようのない不安感に襲われ、このころから睡眠薬がないと眠れないようになりました。
ゆっくり過ごして、一生懸命仕事しないこと
母は、認知症とは言え、正常な時もありました。その日見舞った時は「顔色がちょっと悪いようだけど大丈夫?」「あんたは優しい子だから人の痛みを自分のことのように思う癖があって、小さいころから妹たちが咳ひとつしても心配してたよね」
「優しすぎて人の痛みを背負いすぎると、これからの人生しんどいよ」「お母さんは大丈夫だから早く帰ってゆっくりお風呂に入って、美味しいもん食べて、ぐっすり寝て、一生懸命仕事しな」と言ったのです。
にっこり微笑んで「仕事をすると忙しさに紛れて辛いことやしんどいことも忘れるさ」と私のことを気遣ってくれたのです。
入浴、食事、睡眠で更年期症状が改善
当時の私は、自分の生活習慣を見直すゆとりもなく、「更年期だから仕方がない」「母があんなだからストレスがたまって当然だ」「妹たちは嫌なことはいつも長女の私に押しつける」「夫はいたわりの言葉一つかけてくれない」と、体が愚痴と不満でできているのではと思うほどでした。
母が言ったことをひとつずつ実行してみることにしました。自律神経を整えるには、血流を良くして免疫を高める必要がありますが、医学書や雑誌、ネットなどで調べて、入浴、食事、睡眠を見直しました。
時間を有効に使うために、パソコンで1日に1時間だけ編集の仕事を始めることにしました。
更年期対処法3つで改善、まずは入浴から
- 入浴
- 食事
- 睡眠
ここ最近はお風呂の中でもよけいなことを考えてしまい、リラックスして入ったことがありませんでした。今までは体を洗うことが目的でお風呂に入っていましたが、目的を冷えの解消と心と体のデトックスにおきました。
湯船に天然塩をひとつかみ入れて、39度くらいのお湯に15分間ゆっくりつかり、心臓から遠い足先から足首、ふくらはぎとツボを押すことを日課にすると、血の巡りがよくなったのか、足が冷たくて夜中に何度も目が覚めることもなくなりました。
最後の5分は湯船のふたをして顔だけ出してサウナ状態にして入浴しました。すると、予想以上に体が温まり、ぐっすり眠れるようになっただけでなく、吹き出物で荒れた顔がツルスベになっていきました。
食事で免疫力を高めることで症状が緩和
食事も本当にお粗末で、朝は小さなクロワッサン1個とコーヒーのみ、昼はうどん、夜は夫が外で食べることが多かったので、梅干しのおにぎりだけといった糖質に偏った食事を平気で摂っていたことに気づきました。
体がだるくて冷えるのは、インスリンが過剰に分泌されていたからのようでした。甘いものを特に食べていたわけでもないのに、タンパク質やビタミン類などを摂取していなかったため、膵臓に負担がかかっていたようです。
ちなみにおにぎり1個で角砂糖14個分、うどん1杯で15個分、クロワッサン1個で7個分と言われているので、単純に考えると、1日で36個分もの角砂糖を摂っていたわけです。
体を温める食材をリストアップし、タンパク質やビタミン類も毎食バランスよく摂るようにしたら、体も心も安定してきました。
ちなみに体を温める陽の食材は、牛肉、マグロ、小豆、黒ゴマ、みそ、玉ネギ、カボチャ、アーモンド、リンゴなどです。
その他にもショウガやニンニク、ウコン、バジルなども免疫力を上げる効果がありますが、私は陽の食材の牛肉や玉ねぎ、リンゴ、ショウガやニンニクを使ったカレーや小豆とカボチャを煮ものなど作って食べるようにしました。
体は正直で、2週間もすると体調がよくなり、冷えのぼせの症状がおきなくなりました。
睡眠薬を飲まなくても眠れるようになった
毎日お風呂上りに背中を伸ばしたり、体側を伸ばすなど簡単なストレッチを続けたのがよかったのか、リンパの流れがよくなり女性ホルモンのバランスが整ったのかよくわからないものの不眠に悩まされることがなくなりました。
更年期と実母の介護が重なり、「このまま泥沼に沈むような状態で晩年を送るのだろうな」と思っていました。すっかりボケてしまったと思っていた母の、思いもかけない助言で、私は更年期の症状から解放されました。
それは何でもないことで、ゆっくりお風呂に入って、美味しいもの食べて、ぐっすり寝て、一生懸命仕事をすること。自律神経を整え、夢中になれるものを見つける。
心配事を引きづってしまうと眠れなくなります。特に50代で眠れないのは本当に辛かったです。そして今は症状が改善し、体の体感温度のバランスがとてもよい状態になりました。
本当に温かい布団で以前のようにぐっすり眠れることが嬉しいです。つい夜にお友達にLineをしてしまいますが。春になったら旅行にも出かけてみたいと思います。
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